前回の "KeePass によるアカウント管理 自動入力の設定方法と使い方" では、KeePass 自動入力の設定方法や使い方について、具体例をまじえて一通り書きました。
今回は、もう一例、Facebook の場合を書きます。
なお、前回の "KeePass によるアカウント管理 自動入力の設定方法と使い方" では、"前準備 日本語入力をオフにするキーを割り当てる" ということを行っていますが、これは実施済みであることを前提とします。
KeePass 自動入力の設定
Facebook ログイン画面を表示した様子が下記画面です。
そして、Facebook ログイン画面にログイン情報を入力した様子が下記画面です。
KeePass 自動入力を設定するには、まず、入力の流れを考えます。
- "メールアドレスまたは携帯番号" の入力箇所をクリックする。
- 日本語入力は無効になっていること。
- "メールアドレスまたは携帯番号" に、ログインのためのユーザ名を入力する。
- "Tab キー" で "パスワード" の入力箇所に移動する。
- ログインのためのパスワードを入力する。
- "Tab キー" を 2 回入力することで、"ログイン" ボタンに移動する。
- そして、"Enter キー" でログインを実行する。
では、上記の入力の流れを、KeePass 自動入力に設定していきます。
エントリの "自動入力" タブで、"このエントリで自動入力を有効にする" を ON にして、"追加" をクリックします。
"対象ウィンドウ" のプルダウンリストには、現在開いているウィンドウのリストが表示されます。そのリストの中から、Facebook のログイン画面に相当するものを選択します。
そして、"カスタムキーストロークを使用" を選択します。
カスタムキーストロークを設定して、"OK" をクリックします。(カスタムキーストロークの設定内容については後述します)
作成した自動入力が表示されます。"OK" をクリックします。
これで、KeePass 自動入力の設定は完了です!
カスタムキーストロークの設定内容
カスタムキーストロークは環境に応じて、下記の 3 つのうちのいずれかです。差異部分は赤字にしてみました。
- 「@ 以降の文字入力が、日本語入力になってしまう問題」 が発生しない環境の場合
{DELAY=100}{F16}{USERNAME}{TAB}{PASSWORD}{DELAY 500}{TAB 2}{ENTER} - 「@ 以降の文字入力が、日本語入力になってしまう問題」 が発生する環境の場合
{DELAY=100}{F16}{USERNAME}{F9}{F8}{ENTER}{TAB}{PASSWORD}{DELAY 500}{TAB 2}{ENTER} - 「@ 以降の文字入力が、日本語入力になってしまう問題」 が発生する環境、および、問題が発生しない環境のどちらであっても大丈夫にしたい場合
{DELAY=100}{F16}{USERNAME}{F9}{F8}a{BACKSPACE}{TAB}{PASSWORD}{DELAY 500}{TAB 2}{ENTER}
カスタムキーストロークについて、一つ一つ順にみていきます。
「日本語入力は無効になっていること。」
{F16} により、日本語入力をオフにしています。
「 "メールアドレスまたは携帯番号" に、ログインのためのユーザ名を入力する。」
{USERNAME} により、ユーザ名が自動入力されます。
... が、(バグにより?)、@ 以降の文字入力が、日本語入力になってしまいます。このため、{F9}{F8}a{BACKSPACE} により、半角英数字にしています。
「 "Tab キー" で "パスワード" の入力箇所に移動する。」
{TAB} によって、Tab キーが自動入力されます。
「ログインのためのパスワードを入力する。」
{PASSWORD} により、パスワードが自動入力されます。
「 "Tab キー" を 2 回入力することで、"ログイン" ボタンに移動する。」
{TAB 2} によって、Tab キーが 2 回、自動入力されます。
「そして、"Enter キー" でログインを実行する。」
{ENTER} によって、Enter キーが、自動入力されます。
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