2012/09/02

KeePass によるアカウント管理 自動入力の例(Facebook の場合)

前回の "KeePass によるアカウント管理 自動入力の設定方法と使い方" では、KeePass 自動入力の設定方法や使い方について、具体例をまじえて一通り書きました。
今回は、もう一例、Facebook の場合を書きます。

なお、前回の "KeePass によるアカウント管理 自動入力の設定方法と使い方" では、"前準備 日本語入力をオフにするキーを割り当てる" ということを行っていますが、これは実施済みであることを前提とします。

KeePass 自動入力の設定

Facebook ログイン画面を表示した様子が下記画面です。
2012090201_KeePass_Facebook_01.png

そして、Facebook ログイン画面にログイン情報を入力した様子が下記画面です。
2012090201_KeePass_Facebook_02.png

KeePass 自動入力を設定するには、まず、入力の流れを考えます。

  • "メールアドレスまたは携帯番号" の入力箇所をクリックする。
  • 日本語入力は無効になっていること。
  • "メールアドレスまたは携帯番号" に、ログインのためのユーザ名を入力する。
  • "Tab キー" で "パスワード" の入力箇所に移動する。
  • ログインのためのパスワードを入力する。
  • "Tab キー" を 2 回入力することで、"ログイン" ボタンに移動する。
  • そして、"Enter キー" でログインを実行する。

では、上記の入力の流れを、KeePass 自動入力に設定していきます。
エントリの "自動入力" タブで、"このエントリで自動入力を有効にする" を ON にして、"追加" をクリックします。
2012090201_KeePass_Facebook_03.png

"対象ウィンドウ" のプルダウンリストには、現在開いているウィンドウのリストが表示されます。そのリストの中から、Facebook のログイン画面に相当するものを選択します。
そして、"カスタムキーストロークを使用" を選択します。
2012090201_KeePass_Facebook_04.png

カスタムキーストロークを設定して、"OK" をクリックします。(カスタムキーストロークの設定内容については後述します)
2012090201_KeePass_Facebook_05.png

作成した自動入力が表示されます。"OK" をクリックします。
これで、KeePass 自動入力の設定は完了です!
2012090201_KeePass_Facebook_06.png

カスタムキーストロークの設定内容

カスタムキーストロークは環境に応じて、下記の 3 つのうちのいずれかです。差異部分は赤字にしてみました。

  • 「@ 以降の文字入力が、日本語入力になってしまう問題」 が発生しない環境の場合
    {DELAY=100}{F16}{USERNAME}{TAB}{PASSWORD}{DELAY 500}{TAB 2}{ENTER}
  • 「@ 以降の文字入力が、日本語入力になってしまう問題」 が発生する環境の場合
    {DELAY=100}{F16}{USERNAME}{F9}{F8}{ENTER}{TAB}{PASSWORD}{DELAY 500}{TAB 2}{ENTER}
  • 「@ 以降の文字入力が、日本語入力になってしまう問題」 が発生する環境、および、問題が発生しない環境のどちらであっても大丈夫にしたい場合
    {DELAY=100}{F16}{USERNAME}{F9}{F8}a{BACKSPACE}{TAB}{PASSWORD}{DELAY 500}{TAB 2}{ENTER}

カスタムキーストロークについて、一つ一つ順にみていきます。

「日本語入力は無効になっていること。」
{F16} により、日本語入力をオフにしています。

「 "メールアドレスまたは携帯番号" に、ログインのためのユーザ名を入力する。」
{USERNAME} により、ユーザ名が自動入力されます。
... が、(バグにより?)、@ 以降の文字入力が、日本語入力になってしまいます。このため、{F9}{F8}a{BACKSPACE} により、半角英数字にしています。

「 "Tab キー" で "パスワード" の入力箇所に移動する。」
{TAB} によって、Tab キーが自動入力されます。

「ログインのためのパスワードを入力する。」
{PASSWORD} により、パスワードが自動入力されます。

「 "Tab キー" を 2 回入力することで、"ログイン" ボタンに移動する。」
{TAB 2} によって、Tab キーが 2 回、自動入力されます。

「そして、"Enter キー" でログインを実行する。」
{ENTER} によって、Enter キーが、自動入力されます。

KeePass まとめはこちら

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